不活性ガス消火設備は、電気室や美術館、精密機械、電気通信機室等に設置されるもので、消火剤による汚損が少なく、復旧を早急にすることが必要な施設に設置されるものです。
不活性ガス消火設備の構成は、消火剤貯蔵容器、起動用ガス容器、選択弁、配管、噴射ヘッド、操作箱、感知器、制御盤、音響警報装置及び蓄電池設備等から構成されています。
不活性ガス消火設備には4種類の消火薬剤があり、防護区画内に消火剤を放出し、酸素濃度を下げて消火する設備です。
名称 | 二酸化炭素 | 窒素 | IG-541 | IG-55 |
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化学式 | CO2 (CO2:100%) |
N2 (N2:100%) |
N2+Ar+CO2 (52%+40%+8%) |
N2+Ar (50%+50%) |
二酸化炭素消火設備の二酸化炭素は麻酔性があり、ある一定以上の濃度に達すると人命への危険を伴います。詳細は、「二酸化炭素消火設備の危険性と安全対策について」を参照ください。